👶乳児期に口の中に現れる病気
舌や粘膜など軟組織に現れる病気に特に気をつけて見てください
🔹上皮真珠
生まれて間もない時期から、おおむね生後数ヶ月くらいにかけて、直径が1㎜
から数㎜くらいの大きさの、光沢のある白い球形のかたまりが歯ぐき(歯肉)に見
られることがあります。かたまり部分の組織が上皮由来であり、真珠に似ているこ
とから上皮真珠と呼ばれます。しかし実際には真珠のように硬いものではなく、時
間とともに吸収されてやがて消失します
かたまりの大きさはさまざまで、個数についても1個から数個以上とさまざまで
す。生まれる以前の時期に、歯を作る役目を担っていた組織の一部が吸収されずに
残り、それがかたまり状に変化してできると考えられています。
乳歯が生えはじめるよりも前に自然に消失しますので、治療の必要はありません。
また乳歯の生え方や歯ならびへの影響もありません。
また、似たような白く球状のかたまりが口蓋(上顎の粘膜部の凹み)の真ん中に
現れることがあり、それはエプスタイン真珠と呼ばれます。
上皮真珠は比較的目に付きやすい場所にできますが、エプスタイン真珠について
は気付かれないこともあります。
白くくっきりとした上皮真珠については、生えてすぐの歯のように見えることも
あります。