こんにちは アシスタントのkanaです。
本日は、『つわりや妊娠中のからだの異常などが胎児に及ぼす影響について』についてお話しさせていただきます。
*つわりや妊娠中のからだの異常などが胎児に及ぼす影響について
▶︎つわり・妊娠悪阻
つわりは妊娠5〜6週頃から12〜16週頃まで続く、食欲不振、悪心、嘔吐など
の消化器症状です。ピークは7〜9週頃です。この頃の赤ちゃんはまだ小さく、
栄養は赤ちゃんに優先的に行きますから心配はいりません。つわりでつらい
時は、食べたものを食べ、麦茶などで水分補給を心がけます。生理的な範囲を
越えた病的なつわりを妊娠悪阻といいます。脱水、電解質異常、ケトン尿症、
体重減少などの症状が発現します。悪化すると母体はもとより、流産の危険が
あり、輸液など治療が必要になります。
▶︎貧血
鉄欠乏性貧血は、20〜30%の妊婦に見られる異常です。もともと女性は血色
素低値者が多く、貧血は妊娠前からすでにあった栄養上の問題点が顕著化し
たものと言えます。幸い母親が貧血でも、赤ちゃんは優先的に母親の鉄分をも
らいますから、重症でないかぎり、赤ちゃんに影響はありませんが、レバー、
貝類(かき、あさり)ほうれん草、ひじきなど鉄分の補給に気をつけましょ
う。しかし、食品からの鉄分の吸収は一般的に低いため、不足するときは鉄剤
からの補給も考えましょう。
▶︎妊娠中毒症
おもな症状は浮腫(むくみ)、高血圧、たんぱく尿で、主に妊娠後期に発症
します。血管が収縮し、血液の循環が悪くなります。重症になると胎盤機能が
低下し、早産や未熟児出産の原因になります。食事療法の原則は減塩・高タン
パク・低エネルギーです。
▶︎妊娠性歯肉炎
妊娠時には、女性ホルモンが変化します。エストロゲンやプロゲステロンの
濃度が上昇し、歯肉構内に浸出してきます。これらを栄養として、特にプレボ
テーラ・インテルメディアという最近が爆発的に増殖し、妊娠性歯肉炎を発症
します。妊娠性歯肉炎は、早産や未熟児の誘因になります。歯科医院で専門的
なプラークコントロールを受け、口腔内を清潔に保持しましょう。それは胎児
の健康にもつながります。
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