🔹乳歯の生えはじめ
1歳を過ぎて離乳も完了期に入ったころには、乳歯の前歯も生えそろい、奥歯が生え
はじめます。奥歯は溝のある臼状の歯なので臼歯と呼ばれますが、最初に生えてくるの
奥歯は第一乳臼歯といい、通常は乳犬歯をとばした位置に生えてきます。第一乳犬歯が
生えてくると、噛む面の溝の部分に食べカスや歯垢(プラーク)がたまりやすくなり、
歯ブラシを使った掃除が必要になってきます。
また、口腔細菌の中でも虫歯の原因と考えられているミュータンス菌などは、乳臼
歯が生えてくると口の中に定着しやすくなると言われています。食べられる物の種類も
増え、菓子類を食べ始めたり、甘味飲料などを飲み始める子も多い時期です。1日1回は
きちんと歯を磨く習慣をつけましょう。
🔹歯みがきタイム
ただし、まだ長時間口を開けておとなしくみがかせてくれる年齢でもなく、自分でや
ろうとしても歯ブラシを口に入れて遊んでいる程度でしょう。この時期には、親や兄姉
がみがくところなどを見せながら、自分だけがやられるものではなく、みんながやるも
のだという雰囲気づくりをして、1日1回は歯みがきの時間を設定して日常生活の中での
習慣化をはかっていきます。
また、歯の本数も少ないので、要領さえ覚えれば歯みがきも短時間ですみますし、寝
る前だと機嫌が悪くなりやすい子では、夕食後の余裕のとれる時間帯を歯みがきタイム
にすると良いでしょう。