🔹萌出性嚢胞
歯が歯ぐき(歯肉)から顔を出すことを「萌出」と言いますが、歯が萌出する少
し前に、歯ぐきに透明感のあるふくらみは柔らかいドーム状のことが多く、中に液
がたまっています。淡いピンク色のこともありますが、やや青紫っぽい色をしてい
ることもあります。永久歯よりも乳歯、特に乳臼歯の萌出の際にみられます。
このふくらみを萌出性嚢胞と言いますが、一般に嚢胞という名前がついている病
気の場合、ほとんどのものが外科的に摘出しないとならないのに対し、萌出性嚢胞
は短期間のうちに自然消滅します。治療の必要もなく、痛みが出ることもありま
せん。萌出性嚢胞がなくなると間も無く歯が萌出してきます。