こんにちは アシスタントのkanaです。
本日は『抜歯後の出血が止まらない(抜歯後の異常出血)』についてのお話です。
抜歯後に少量の出血があるのは、特に異常なことではありません。しかし、いつまでも出血が続く場合は、局所的な原因によるものと全身的な原因によるものとがあります。
局所的な原因によるものには、歯のまわりの粘膜の損傷、歯の周囲骨の骨折、骨内の血管損傷・破綻、歯のまわりの肉芽組織の不十分な掻爬などがあります。全身的な原因によるものには、血液疾患(白血病、血小板減少症、血友病など)、肝疾患(肝硬変、肝がんなど)、抗凝固剤(ワーファリンカリウムなど)や抗血小板剤(アスピリンなど)の内服などがあり、持続性の出血が見られます。
抜歯後に出血が止まらないときは、強くうがいすると、かえって出血を促すことがありますので、強いうがいは行わないようにします。抜歯した部位に固く丸めた清潔なガーゼなどを置いて、30分程度強く噛み続けます。このとき噛む力を緩めたり、ガーゼをはずしたりしないようにしてください。それでも血が止まらないときは、抜歯した歯科医師に連絡して止血処置を受けてください。