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Advanced Care Dental Office 東京顕微鏡歯科 kanaのブログ

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粘膜疾患③良性腫瘍と対処法まとめ☆東京顕微鏡診療専門歯科衛生士Kim

東京マイクロスコープ顕微鏡歯科治療

こんばんは。顕微鏡歯科衛生士☆衛生士8年目のkimです(*・ェ・*)ノ~☆

本日は前回の悪性腫瘍に続きまして良性腫瘍についてもまとめましたので、ご一読いただければと思います。

 腫瘍とは細胞が色々な刺激や遺伝子異常などにより自立的不可逆的に増殖し場合により体に障害をもたらす病態のことです。自然に消失することはありません。

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腫瘍には悪性のものと良性のものがあります。

境界が不明瞭で浸潤、転移などしやすく宿主に重大な障害を与えるものを悪性腫瘍(Malignant tumor)といいます。

それ以外(局所で大きくなるが転移・浸潤はしないもの)を良性腫瘍(Benign tumor)といいます。しかし、良性腫瘍でも場所により重篤なことが起きることがありますので注意が必要です。

 

歯科領域である口腔咽頭領域には種々の良性腫瘍が発生します。

 

顕微鏡診療歯科衛生士として腫瘍を理解しておくことは最重要なことです。

 

【分類】

上皮性腫瘍(乳頭腫、腺腫)

非上皮性腫瘍(線維腫、脂肪腫、軟骨種)

脈管系腫瘍(血管腫、リンパ管種)

神経系腫瘍(神経鞘種、神経線維種)

小唾液腺に由来する腫瘍

嚢胞性腫瘍(Tornwaldt病、粘液嚢胞、皮様嚢胞)

奇形種

 

口腔では特に血管腫が舌に多発し、咽頭に発生する良性腫瘍は口腔に比較して稀ですが、口蓋扁桃に乳頭腫、中咽頭粘膜に血管腫とリンパ管種が好発します。悪性腫瘍との鑑別が大切です。

 

Papilloma(乳頭腫)

舌、口蓋、頬部に好発する。乳頭状、疣状に突出する上皮腫を乳頭腫という。硬化が高度であると灰白色を呈する。増大してカリフラワー状を呈することもある。ウイルス感染が考えられる。

診断ポイント

1.乳頭状、カリフラワー状白色腫瘍、境界鮮明

2.無痛性、発育緩慢

3.扁平上皮癌との鑑別を要する

 

Fibroma(口腔咽頭線維種)

比較的多く認められる。真の線維種と結合織の反応性増殖によるものとがある。疣状で口腔咽頭の粘膜下に境界鮮明な隆起として認められる。咽頭線維種は青年男子にみられ、血管様組織に富み大量の鼻出血を起こす。

診断ポイント

1.無痛性境界明瞭な半球状腫瘤

2.表面は正常粘膜で被覆

3.反応性増殖

4.発育緩慢 

 

 hemangioma(血管腫)

舌に好発する奇形種の一種であり、その他口腔では口唇や頬部粘膜にも生じる。毛細血管性血管腫は表面平滑で境界明瞭、紅色を呈するが、苺状や海綿血管腫は粘膜の表面に赤色あるいは赤紫色の隆起を認める。圧迫により退色する。

診断Point

1.青赤色、青紫色の母斑状~広基性隆起

2.圧迫により消退

3.舌、口唇、頬粘膜に好発

 

Sturge-Weber sundrome(スタージ・ウェバー症候群)

母斑症の一種で口腔粘膜を含め顔面片側の三叉神経領域に血管腫が認められる。優性遺伝である。同時に、脳軟膜や眼球にも血管腫が生じる。口腔粘膜ばかりでなく、鼻腔にも同様の病変を認める。

診断Point

1.顔面片側性の多発性血管腫

2.先天性疾患

3.頭部X線で二重線状石灰化像

4.スライド板による圧迫で消退

 

Lymphangioma(リンパ管種)

リンパ管の増殖からなる腫瘍で奇形種の一種。舌に好発する。多数の赤色や紫色の大小の腫瘍が混在する。血管腫との鑑別を要する。

診断ポイント

1.境界不明瞭な小水疱を伴う小顆粒状の隆起

2.舌に好発

3.巨舌症を呈することがある

 

Schwannoma(神経鞘腫)

Schwann鞘から発生する腫瘍で、口腔では舌、口腔底に好発する。交感神経の神経節からも多発する。

診断ポイント

1.境界明瞭、無痛性腫瘍

2.舌に好発

3.Schwann細胞の病理所見

 

Amyloidosis(アミロイドーシス)

アミロイド物質の沈着症をアミロイドーシスといい、全身性のもの、口腔粘膜に限局したもの、あるいは多発性骨髄腫に伴うものがある。舌に生じると巨大舌となる。

診断ポイント

1.巨大舌

2.舌のびまん性腫脹、舌の運動障害

3.斑状で丘疹状紫斑状病変

4.歯肉組織生検

 

mucous cyst(粘液嚢胞)

貯留嚢胞の一つで小唾液腺の唾液の流出障害によって生じる半透明の隆起であり、粘膜色~青みを帯びるものもある。粘液が貯留したものであるため、非常に柔らかい。

疼痛はないが大きくなると咀嚼や会話に影響を及ぼす。

Blandin-Nuhn嚢胞やガマ腫など部位によって診断名が異なる。

 

Exostosis(外骨種)

硬口蓋の中央やかがく舌側歯肉部にみられる骨隆起である。非腫瘍性で骨腫との鑑別が困難である。

硬口蓋正中部に生じるものをtorus palatinus(口蓋隆起)といい、半球状であるが硬口蓋の表面は四方あるいは多分割された溝がある。下顎骨小臼歯付近より生じたものをtorus mandebularis(下顎隆起)といい、左右対称に発生する。増大すると、舌の運動障害潰瘍を生じる。粘膜は異常なく骨様の硬度がある。診断は容易である。

診断ポイント

1.硬口蓋、中央部、下顎骨小臼歯部左右対称性の骨性隆起

2.粘膜は平滑、正常

3.自覚症状なし

 

 【対処法のまとめ】

※腫瘍性病変

前癌病変         →       切除等

乳頭腫

 

※反応性増殖病変

義歯性線維腫

エプーリス        →      切除・原因除去など

線維腫

 

※免疫反応関連病変

扁平苔癬

天疱瘡          →      ステロイド等を用いる

類天疱瘡

 

※感染性病変

帯状疱疹

疱疹性歯肉口内炎            抗ウイルス薬など

口唇ヘルペス       →       抗菌薬など

壊死性潰瘍性歯肉口内炎         抗真菌薬など

カンジダ症

 

※形成異常

フォーダイス斑

溝状舌          →      ほとんどは治療の必要なし

正中菱形舌炎

 

顕微鏡診療歯科衛生士として口腔領域の様々な疾患を知っておくことは大変重要です。

歯科衛生士とは歯をお掃除しているだけではダメなのです。

 

顕微鏡歯科診療歯科衛生士 kim

 

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