Advanced Care Dental Office 東京顕微鏡歯科 kanaのブログ

Advanced Care Dental Office東京マイクロ顕微鏡歯科専門のkanaのブログ

東京マイクロスコープ顕微鏡歯科治療イリタニオフィス
予約専用回線03-5638-7438 地図はここをクリック

✳︎口唇裂・口蓋裂 歯や歯並びに関する問題

 

✳︎歯や歯並びに関する問題

 

 口唇裂・口蓋裂の赤ちゃんも歯の生える時期や準順序に大きな違いはありませんが、

裂の近くの歯が斜めや曲がって生えたりすることがあります。また歯の質に少し弱い部

分があったり、歯の数が少なかったり、反対に多い場合もあります。裂の範囲やタイプ

によっては、歯並びが裂の部分で分断されて歪んだ形になってしまい、噛み合わせも上

下が反対の形で噛み合う状態になることもあります。

歯並び

歯並び

 歯や歯並びなどの問題や、手術後の裂の付近の粘膜や筋肉などのつっぱりの状態など

によっては、食物の停滞や口の中を清潔に保とうとする自浄作用が低下し、清掃性(歯

みがき)の難しさも加わり、赤ちゃんの時期からむし歯(う蝕)が発生しやすい状況に

なります。食生活の面でも、つい家族の方もお子さんが好む甘味物や飲料を与えがちに

なったりする傾向があります。

 これらの不利な条件がそろうとむし歯が多発したり、重症化して痛みが出たり、歯を

失うことにもなり、その結果、歯並びや噛み合わせにさらに悪い影響が起こり、将来始

まる矯正治療も良い条件でできなくなってしまうこともあります。

 したがって、赤ちゃんのときから虫歯の予防を主としたケアがとても大切です。歯並

びや噛み合わせの問題は、将来生え変わる永久歯の歯並びを目標に矯正治療によって改

善され、歯が足りない部分は最終的に補綴治療で回復されます。最近のこれらの歯科分

野の治療の進歩はめざましく、より審美的、機能的な改善がなされています。

 以上、主な問題だけを取り上げましたが、口唇裂・口蓋裂の治療やケアは、各分野の

専門家が連携して協同で行う体制が望ましく、現在わが国でも医科や歯科の多くの分野

に加え、臨床心理士、医療ソーシャルワーカーなどの、保護者や患児を精神面や社会面

でサポートしていく専門家が一つのチームを作り、総合治療を目指すようになってきて

います。

 

✳︎口唇裂・口蓋裂 治療後の問題について

 

🔹言葉に関する問題

 

 

 人が言葉を話すためには、精神面での発達が順調であるとともに、口や口の中の器官

がうまく協調しあっって機能しなければなりません。話をするときには、口蓋の奥の軟

口蓋と呼ばれる柔らかい部分が、上に持ち上がり、鼻と喉の部分を閉鎖して息が鼻のほ

うへ抜けないようにしますが、口蓋裂があるとこの動きがうまくいかず、鼻咽腔閉鎖不

全の状態が起こり、発音の障害が生じることになります。 

イリタニオフィス

イリタニオフィス

 口蓋裂の手術は、鼻咽腔閉鎖機能を言葉の発達過程の早期に十分改善させることを大

きな目的の一つとしています。したがって手術後も、言葉が正常に発達しているかどう

かについて、言語聴覚士などの専門家に定期的なチェックをしてもらう必要があります。

 鼻咽腔閉鎖不全以外にも、上あごの形や歯並びなどによっても言葉に影響を及ぼして

いる場合もあり、必要があれば時期を見て言語訓練や指導がなされることもあります。

またお子さんに言語の発達の過程で、言葉を楽しく覚えてのびのびとお話ができる環境

を、日常生活のなかで整えてあげることも大切です、

✳︎口唇裂・口蓋裂 治療後の問題について

 

 

✳︎治療後のケアと定期検診

 

 

 口唇裂・口蓋裂の治療は、口唇や口蓋の形成手術がうまくいくことが重要であること

は当然ですが、手術がうまくいくことが重要であることは当然ですが、手術だけで問題

が全て解決するわけではありません。栄養管理の面で大切な哺乳や離乳に対するケア

や、上気道感染の防止などの小児科的な指導や管理は、手術前の時期では赤ちゃんの体

力養成に必要です。また、手術後も全身的な発育や精神的な発達を定期的にチェック

し、なんらかの問題が生じれば早期に見つけて対応することも大切です。

 口唇裂・口蓋裂のお子さんに一般的に生じやすく、専門的な治療や管理には次のよう

なことがあります。

 

f:id:tokyo-microscope:20140406151203j:plain

 

治療後の問題については以下になります。

 

1.耳に関する問題

 

2.言葉に関する問題

 

3.歯や歯並びに関する問題

 

 

 

1.耳に関する問題

 

 口蓋裂のあるお子さんに多い耳鼻科的な病気として、滲出性中耳炎があげられます。

滲出性中耳炎とは、耳の中の中耳と呼ばれる部分に水が溜まる病気で、中耳と口の奥の

咽頭を結んでいる耳管が機能異常のため、口の中から感染により、中耳に炎症を起こす

ことにより生じます。

 中耳に水が溜まると、音がうまく伝わらず伝音性難聴を引き起こすことになり、口蓋

裂のお子さんでは、この耳管の開口部の働きや形態的な異常が生じやすいのではないか

と考えられています。

 このような耳の聞こえが悪くなる病気は、言葉の発達にとっても直接的な影響を与え

る問題であり、耳鼻科医による定期的な検査が大切です。

 

 

第16回 首都圏滅菌管理研究会

 

 第16回首都圏滅菌管理研究会に参加させて頂きました!

 

 

開催日 平成31年4月20日(土) 10:00~16:55
場所 東京医科歯科大学 鈴木章夫記念講堂
テーマ  再生処理と感染対策のピットホール

f:id:tokyo-microscope:20190508150008j:plain

 
講演プログラム

1.【感染症基礎講座XI】
  「意外に知られていない消毒の要点」
  齋藤 祐平(東京大学医学部附属病院 手術部)

2.【教育講演I】
  「続・内視鏡外科手術機器のリプロセス時のポイント」
  彌田 佳之(オリンパスメディカルサイエンス販売株式会社)

3.【シンポジウム】

  「意外に気付かない再生処理の誤解」
   I. 「搬送と仕分け」
     荻野 亜起子(自衛隊中央病院)
   II.「意外に気付かない再生処理の誤解 洗浄、組立、滅菌」
     小林 誠(榊原記念病院)、酒井 大志(越谷市立病院)
   III.「どのように管理していますか? ~中材からの払い出しと保管~」
     大西 真裕(株式会社リジョイスカンパニー)
   IV.「歯科器材処理の中央化にあたっての課題」
     大 川 博史(日本ステリ株式会社、東京大学医学部附属病院)

4.ポスターセッション
(1601) 「da Vinciのインストゥルメントにおける、洗浄後の乾燥時間削減に向けた取組み」友部 千裕、他

5.【会長講演】
  「より良い中材へ! 研究会からの提案」
  深柄 和彦 (東京大学医学部附属病院 材料管理部 部長)

6.【教育講演II】
  「滅菌部門従事者への人材育成について ~滅菌部門の人材育成を12年間担当した振り返り~」
  久保木 修(京滋滅菌業務研究会 代表)

7.ディスカッション

8.【参加自由型企画】「職場の人間関係の悩み」
  パネリスト
  市橋 友子(聖路加国際病院)
  菊池 光高(日本ステリ株式会社)
  小松 正廣(株式会社リジョイスカンパニー)
  松本 敏明(鴻池メディカル株式会社)

 

 

 この度のセミナーを通じて、医療従事者として身に付けるべき感染防止や消毒・滅菌

に関する基本的な事を学ぶことができました。これまでの業務で重要なポイントを見落

としていたりすることがないかなど、そして未熟な部分は知識を高めて参りたいと思い

ました。1つ1つの業務内容や患者様と接する際の注意すべき事など重ね合わせて拝聴

することができたので、非常に得るものが多いセミナーでした。

 特に印象に残っているのは、東京大学医学部附属病院の齋藤先生の「意外に知

られていない消毒の要点」で、すぐにでも実戦で生かせる消毒についてのご講演でし

た。私たち医療従事者の手指消毒がどれほど重要であるかということ、そして消毒の種

類について、どのような時にどのような対応をするかということを理解し、より清潔

で、なおかつ医療の現場として感染防止のための様々な消毒が用いられる事を学びまし

た。これらの知識から滅菌業務においてもよりよい環境が作っていけると思いました。

知識が身に付いていなければ、患者様の信頼を得ることはできません。そのため、消毒

や滅菌をおろそかにしてはいけないと痛感しました。

 研修で講師の方々からいただいた知識を意識し、消毒・滅菌スキルを高めるととも

に、プロ意識を持って業務に取り組んでいきたいと考えています。

 この度行われた講演では、医療従事者として感染症や滅菌についてより一層多くのこ

とを習得することができました。このような機会を与えてくださった入谷先生を始め、

研究会の運営にも携わっていらっしゃる戸田さん、この場をお借りいたしまして感謝申

し上げます。

f:id:tokyo-microscope:20190508150102j:plain

 

✳︎口唇裂・口蓋裂 治療

口唇裂・口蓋裂の治療

 

 口唇裂・口蓋裂の子どもに対する治療の目的は、生まれつき離れて開いてしまっって

いる裂の部分を閉じ合わせて通常の形に戻し、正常な機能を習得できるようにしてあげ

ることです。

 これにはどうしても外科手術が必要となります。かなり以前は、口腔外科、整形外

科、耳鼻科などの診療科でこの手術が行われていましたが、現在では口腔外科、形成外

科が専門的に手術を行っています。

 大きな病院や大学病院では、口唇裂・口蓋裂センターを設置して、手術を受けた後の

他の必要な治療や管理を、専門科が連携しながら一貫して行っている施設もあります。

 

 

イリタニオフィス

唇顎口蓋裂

 

▶︎口唇裂の手術

  口唇裂の手術を行う時期について、一般的に生後約3〜4ヶ月頃で、赤ちゃんの体重

 が6㎏を超えた頃を基準として行われています。口唇裂が両側にある場合には、裂の

 状態によっては両方を一度に手術を行う場合と、この時期にどちらかの片方だけを手

 術し、この傷が治ってくるのを待って、生後6〜7ヶ月、もう片方を手術する方法も行

 われています。

  手術がなぜこの時期かというと、赤ちゃんの全身的な状態が安定してくる時期であ

 り、手術を行う部分の口唇がある程度発育してくるので、手術がやりやすくなること

 があげられています。

  最近では、この手術をするまでの期間に、口の中にマウスピースのような物を装着

 して哺乳をしやすくしたり、離れている歯ぐきの部分をできるだけ寄せて手術をしや

 すくする方法も試みられています。しかし、赤ちゃんに心疾患などの合併症がある場

 合はその疾患とのかね合いで、口唇裂の手術時期が延期されることもあります。 

  手術は入院して、赤ちゃんが全身麻酔によって眠っている間に行われ、通常手術後

 1〜2週間で退院となります。実際の裂部を縫い合わせる手術の方法については、裂の

 タイプや範囲、施設によって多少異なり、詳細は専門書にゆずりますが、いずれにし

 ても、裂部を単に縫い合わせるのではなく、鼻や口唇の形や手術後の発育、機能が十

 分に得られるような綿密な方法で行われています。

  また、口唇裂だけの場合、この初回のし手術で目的のほとんどは達成されますが、

 その後の成長に合わせ、傷跡や鼻の形などの修正手術を時期を見て行うこともありま

 す。 

 

 ▶︎口蓋裂の手術

  口蓋裂の手術を行う時期や方法については、以前より国内でいくつかの意見があ 

 り、それぞれの施設で少しでも良い手術結果を求めて、時期や方法を検討しているの

 が現状です。口蓋裂の手術の重要な目的は、食物をよく摂取できるような口蓋の形態

 や機能の獲得と、鼻咽腔閉鎖機能という言葉の面で非常に重要な働きを改善すること

 にあります。

  言葉の面では、できるだけ早い時期に口蓋の手術をしたほうが正常な発音の習得に

 有利であり、一方、顎の発育や歯並びなどの面では、発育がある程度進んだ遅い時期

 に手術をしたほうが影響が少ないと言われています。したがって、おもに最近では年

 齢が1歳代で軟口蓋と呼ばれる奥の部分だけを閉じておいて、顎の発育を考慮して5〜

 6歳までの間は、硬口蓋の部分の裂は、人工の閉鎖床という装置でふさぐことになり

 ます。

  いずれの手術法でも、それぞれ長所や短所があり、この短所の部分をできるだけ少

 なくする方法が工夫され、行われています。

  また最近では、これらの口唇や口蓋の形成手術以外に、将来永久歯が生え始めて歯

 並びや噛み合わせの治療(歯科矯正治療)を行う時期になって、これらの治療と関連

 して、歯を並べる土台とも言える歯槽骨が裂によって欠けている場合にはその部分、

 骨を作るための骨移植の手術が行われることが一般的になっています。これらの手術

 も、患者さんに少しでも良い歯並びの形態や機能を回復してもらうことを目的とした

 ものです。

✳︎唇顎口蓋裂 原因

口唇裂・口蓋裂 原因

 

 口唇裂・口蓋裂の赤ちゃんが生まれてくる原因については、多くの研究者により研究

されていますが、明らかな原因は現在のところまだわかっていません。

 一般的に、生まれつきの異常はすべて遺伝が原因していると考えがちですが、決して

単純に遺伝的要因だけに左右されるものではありません。確かに遺伝的要因の関与が高

いことも否定されてはいませんが、母親の胎内で順調に発育していく過程を妨げようと

する周囲の要因、つまり、これら環境的な要因と遺伝的要因が相互に作用して、妊娠初

期の口唇や口蓋が形作られる時期にトラブルを引き起こすのではないかと考えられてい

ます。

イリタニオフィス

口唇裂・口蓋裂

 したがって、これまで口唇裂や口蓋裂の方がいらっしゃらない家系でも、この病気が

発現することはよくあります。このような環境的要因には、両親の年齢、母体の病気や

栄養状態、エックス線、薬剤やアルコール、タバコなどの嗜好品などもあげられていま

す。

 また、口蓋裂・口唇裂の赤ちゃんには、からだの他の部分に合併した病気が見つかる

ことも比較的によくあります。心臓の異常、耳や手足の形の異常などがあげられます

が、細部にわたる全身的な検査を受けておくことが大切です。

 

 

 以上のように、口唇裂・口蓋裂は先天的な顔面、特に口腔領域の形の異常と言えます

が、この鼻や口の部分は、栄養の摂取、呼吸、言葉の発音などの、人が生活するうえで

非常に重要な働きを担っている器官でもあります。

 したがって、害は顔面の審美のうえだけの問題だけでなく、これらの重要な機能に早

期より影響を及ぼすことが多く、生まれた直後より医療面のサポートが必要となります。

 

 

▪️唇顎口蓋裂  ✳︎ 口唇裂・口蓋裂

 

✳︎口唇裂・口蓋裂

 

 🔹口唇裂・口蓋裂とはこんな疾患です

   口唇裂とは、一般に上口唇(上くちびる)に裂(切れめ)ができた状態で生まれ

  てくる疾患です。また、口蓋裂とは、口腔(口の中)と鼻腔(鼻の中)を隔ててい

イリタニオフィス

唇顎口蓋裂

  る口蓋(上あごの歯列の内側の部分)の部分に裂を生じて生まれてくる疾患を呼ん

  でいます。

 

  ▶︎口唇裂・口蓋裂が生じるメカニズム

    母親の胎内に宿った赤ちゃんの顔の部分は、最初から形ができあがっているの

   ではなくて、顔面突起と呼ばれるものが組み合わさり、徐々にくっつき合ってで

   きあがっていきます。同じように口腔の天井ともいえる口蓋も、口蓋突起という

   組織が合わさってくっついて作られます。

    これからは妊娠の初期である約3ヶ月頃までに見られ、この間の過程になんら

   かの異常が起きると、本来組み合わさる部分がうまくくっつかなくなり、その結

   果、裂が残って、口唇裂や口蓋裂が発生すると考えられています。

 

  ▶︎分類と発生頻度

    ひと口に口唇裂・口蓋裂といってもさまざまなタイプがあり、医学的には裂の

   できる場所や範囲によって分類されており、口唇裂であれば、上唇の左右どちら

   か片方のみに生じる場合や、左右の両方に裂が生じる場合もあり、裂の範囲も唇

   だけでなく鼻や歯ぐきの方まで広がっていることもあります。

    口蓋裂においても、口蓋全体に裂が生じる場合や、軟口蓋と呼ばれる口蓋の奥

   の部分だけに裂があったり、表面からは見えない口蓋粘膜の下の組織だけに裂が

   存在しているタイプなどさまざまです。

    また、これら口唇裂と口蓋裂の双方が組み合わさっている場合も多く見られま

   す。

    口唇裂・口蓋裂の赤ちゃんが生まれる割合は、人種や地域によってかなり差が

   あり、白人の900〜1000人に一人の割合に対して、黄色人種である日本人ではお

   よそ500〜600人に一人とされ、他の人種より発生の割合がかなり高いと言われて

   います。

✳︎ 高熱後の急性歯肉炎

 

あけましてえおめでとうございます🎍

本年もよろしくお願い致します。

 

🔹高熱後の急性歯肉炎

 

  小児は大人と比べて熱が出やすく、発熱にともなって歯肉炎などの口腔症状があら

 われることがあります。発熱の原因は不明のこともよくありますが、多くはウィルス

 感染が原因と考えられています。また最近感染によっても発熱し、歯肉炎が見られる

 ことがあります。

f:id:tokyo-microscope:20170403153353j:plain

高熱

  急性の歯肉炎とともに口腔粘膜や口唇、頬に広がる小水疱や潰瘍が見られる病気に

 単純ヘルペスウィルスの感染があります。乳幼児、次いで学童に多く見られ、発熱を

 ともないます。炎症は歯肉のほぼ全体に及び、出血が見られることもあります。ま

 た、接触痛をともなうため、一時的に食事を摂りにくくなります。急性期は安静が基

 本で、可能なら歯ブラシやガーゼなどで口腔の清掃を行います。

  まれですが、歯茎に潰瘍や化膿がみとめられ、強い口臭があり、食事の困難をとも

 なう急性壊死性潰瘍性歯肉炎に罹ることがあります。口腔内の清掃が悪いところに、

 体力や免疫力の低下が加わると、歯ぐきで紡錘菌やスピロヘータなどの細菌が増殖し

 て起きます。歯ぐき以外の粘膜にはあまり変化は見られません。治療としては、抗菌

 薬の投与や栄養補給、安静が基本になります。

第15回 首都圏滅菌管理研究会

 

 今年も木の葉が色づく季節に開催されました、首都圏滅菌管理研究会に参加させてい

ただきましたのでご報告いたします。

 

f:id:tokyo-microscope:20181206151335j:plain


 

 

 

          【第15回首都圏滅菌管理研究会】

 

・開催日時 2018年11月10日㈯ 

      午前10時~午後17時

・会場   伊藤国際学研究センター 伊藤謝恩ホール

 

・テーマ 「滅菌保証を再考する」

 

【感染症基礎講座X】

感染制御に役立つ栄養療法の力
  土師 誠二(医療法人社団蘇生会蘇生会総合病院副院長・外科部長)

 

【教育講演】

内視鏡外科手術機器のリプロセス時のポイント
  錦織 雄詩(オリンパスメディカルサイエンス販売株式会社)

 

【シンポジウム】

滅菌保証を考える
 Ⅰ.CIとBIの基本、BIの意義と信頼性
  長瀬 昭広(スリーエムジャパン株式会社)
 Ⅱ.オートクレーブ滅菌バリデーションの実践報告とパラメトリックリリースの検討
  小林 誠(榊原記念病院)
 Ⅲ.現場における払い出しの実情
  酒井 大志(越谷市立病院)
 Ⅳ.歯科クリニックでの滅菌保証のあり方
  戸田 奈緒美(イリタニオフィス)

 

【特別講演】

インテリジェント・ホスピタルの要は中材業務が担う
  大平 明弘(前島根大学副学長・前眼科学講座教授)

 

【ディスカッション】

 

【参加自由型企画】

=中材業務の見える化に向けてⅡ=
  <パネリスト>
  市橋 友子(聖路加国際病院)
  大川 博史(東京大学病院)
  松本 敏明(町田市民病院)
  橋本 章(株式会社名優)
  奥野 雅士(スリーエムジャパン株式会社)

 

 

  今回は、当院歯科衛生士 戸田奈緒美先生の講演、また論文掲載もあり大変充実した

講演会となりました。ご興味がある方は、当院にてご覧いただけますので、お声がけく

ださいませ!

 

f:id:tokyo-microscope:20181206151354j:plain

 

 

 

 さて、私事で大変恐縮ですが、今年の夏闘病生活を送った親族がありました。術前術

後にわたり、当院長 入谷先生をはじめ、歯科衛生士 戸田奈緒美先生には、沢山の知

識やアドバイスを頂戴しており、様々な苦しい時を乗り切ることができました事を大変

感謝しております。

 

 そして、この講演会での感染症基礎講座では、当時の状況や現在の状態などを念頭

に拝聴することができました。

 

 身体的な見た目には関係なく、低栄養になっていることがあること、低栄養によって

術後の合併リスクが高まることが分かりました。

 

*術後感染性合併症を防止するために

 

 

術前    ➡    ・低栄養、肥満対策

              ・感染対策

           ・宿主免疫能の強化

           ・併存疾患の管理(DM,など)

 

術中              ➡              ・低侵襲手術の導入(鏡視下)

                                       ・体温保持

                                       ・出血量と手術時間の減少

                                       ・手術手技と器具の進歩

 

 

術後              ➡              ・液性メディエーターのコントロール

                                       ・高濃度酸素

                                       ・血糖コントロール

                                       ・低栄養と免疫不全の改善

 

                   ・ワールドワイドガイドラインより

 

 私は、親族が大手術を受けるにあたり、当院の先生方サポートの元、術前術後の強

 化栄養のサポートに努めました。

 親族が高齢であることから、エネルギーが不足しがちなため、おやつに好きなものを

 食べることで、食べる楽しみを感じてもらうことにしました。乳製品、プリン、アイ

 スクリーム、まんじゅうなどエネルギーが高いものやたんぱく質が多く、栄養価が高

 いものを食べました。

 その結果、術前の体重の増減も少なく、体力・筋力は良好のお墨付きの元、大手術

 へ挑むことができました。術後の経過も良好で、スムーズに退院を迎えることができ

 さらには術後の検診も順調です。

 本題とは少し離れますが、美味しいものを、楽しくいただくこと。これこそが心と

 身体の栄養に繋がるものだと痛感いたしました。

このような対応ができましたのも、当院の先生方を始め、スタッフの皆様に支えられ

て闘病生活をスムーズに乗り切ることができました事だと思います。この場をお借り

いたしまして、改めて感謝いたします。

 

 

シンポジウム  滅菌保証を考える
 CIとBIの基本、BIの意義と信頼性    

   長瀬 昭広(スリーエムジャパン株式会社)

 

 ・CI・BIのインジケータの役割について

 

CI

特に重要な滅菌条件の滅菌器庫内における“バラつきを検知”

👇

個々の滅菌物が置かれた場所で目近物の重要条件が達成されたことを使用する

BI

菌が殺滅できる状態であったこと“滅菌工程の致死性を確認”

👇

実際に滅菌工程が菌(芽胞)を死滅させる条件に達したことを確認する目的で使用

 

  CIとBIがそれそれぞれの役割から保証を位置づけ、物理的インジケータによる記録によって滅菌管理が保証される。

 

・今回の公演から、当院における滅菌業務につて

 

患者様への良好なイメージ作り

処置内容ごとに器材を適切に取り扱う

洗浄の作業手順

器材はセット組された状態で洗浄・すすぎおよび乾燥のプロセスを行う

滅菌における包装と滅菌機への挿入

器材を1つのセットにまとめて収納

保管の効率性と完結性

滅菌終了後、簡便に収納・保管

 

 

・当院における滅菌管理の信頼性について

  当院では、化学的インジケータ・生物学的インジケータ・物理的インジケータ、三種

のインジケータを正しく併用し、日々ホームページで滅菌保証をアップしております。

 

  また、今回の講演会により、滅菌技術、医療安全について意識向上に繋がりました。

そして、初心忘れず、目に見えない天敵を撃退!手洗いですね!!

✳︎ 上唇小帯の異常

 

🔹上唇小帯の異常

 

  上唇小帯は、上唇と歯ぐきをつなぐ「すじ」で、上唇の中央を上の方にめくった

 ときに、粘膜から歯ぐきにかけてピンと張って見える部分を言います。

  生まれてすぐの赤ちゃんでは小帯の幅が広く、付着部も下寄りです。前歯が生え

 た後も、2歳くらいまでは小帯は比較的太く、上の真ん中の歯と歯の間に入り込ん

 でいることがあります。しかし、発育につれて付着部が歯ぐきの上のほうに移動

 し、細くなっていきます。

f:id:tokyo-microscope:20140924173558j:plain

   乳幼児期は手術の必要はありませんが、上の前歯が永久歯に生え替わってから

 も、歯と歯の間に小帯が入り込んでいるような場合は、小帯を切除する手術を行う

 ことがあります。 

  小帯が付いている位置が歯に近く、前歯の間に入っているような場合、歯みがき

 の際に歯ブラシが小帯に当たりやすいということがあります。また上唇が前歯に被

 さりやすく、汚れを観察しにくいことがあるので、上顎前歯の歯みがきのときには

 上唇を押し上げながら行うなどの工夫が必要です。

 

✳︎ エプーリス

 

🔹エプーリス

 

  エプーリスは、歯ぐき(歯肉)に発生する良性の腫瘤(はれもの)で、球形に歯

 肉が膨らんだ形をしています。上顎の前歯部の歯肉が好発部位で、色はまわりの歯

 肉とあまり変わりがないか、やや赤みを帯びています。成人女性に多く見られ、局

 所への何らかの刺激が引き金となって生じると考えられていますが、まれに先天性

 エプリースといって新生児や乳児に見られることもあります。

f:id:tokyo-microscope:20171020035359j:plain

  先天性エプリースは発育期の奇形的なものと考えられており、歯ぐきへの刺激や

 炎症とはほとんど関係がなく、多くは自然治癒します。それに対して通常のエプリ

 ースは、歯を支える骨や、歯と骨の間にある歯根膜とつながっており、ふくらんだ

 部分だけを取り除いてもすぐ再発します。

  エプリースを十分に取り除くためには、骨などとつながっている基部も含め、エ

 プリース全体を手術によってていねいに摘出する必要が有ります。

 

✳︎ 萌出性歯肉炎

 

🔹萌出性歯肉炎

 

  乳歯、永久歯ともに、歯ぐきから顔を出してから歯全体が見えるくらいに萌出する

 までに、日数がかかります。萌出性歯肉炎は、歯がまだ一部しか顔を出していない

 時期に起きやすい、歯ぐきの炎症です。歯が生えはじめている部位の歯ぐきは、一

 時的に歯に被さるかたちになりやすく、被さった歯ぐきの下に汚れが入る隙間がで

 きます。

f:id:tokyo-microscope:20181030050401p:plain

  炎症の原因は、生えてきた歯と歯ぐきの間にたまった汚れで、その中で細菌が繁

 殖すると歯ぐきが赤く腫れたり、出血しやすくなったりします。また抵抗力が低下

 している場合には、腫れが大きくなって痛みを生じることがあります。

  萌出性歯肉炎を予防するうえでの基本は、生えはじめている歯のまわりの汚れ

 を、柔らかめのブラシなどを使ってていねいに落とすことですが、腫れが生じたあ

 とに歯の萌出に気付くこともあり、腫れがひどくて痛みもあるような場合には、患

 部を清潔に保つことに加えて抗菌薬(抗生物質)による治療が必要になります。

 

✳︎ 萌出性嚢胞

 

🔹萌出性嚢胞

 

  歯が歯ぐき(歯肉)から顔を出すことを「萌出」と言いますが、歯が萌出する少

 し前に、歯ぐきに透明感のあるふくらみは柔らかいドーム状のことが多く、中に液

 がたまっています。淡いピンク色のこともありますが、やや青紫っぽい色をしてい

 ることもあります。永久歯よりも乳歯、特に乳臼歯の萌出の際にみられます。

f:id:tokyo-microscope:20110611151728j:plain

  このふくらみを萌出性嚢胞と言いますが、一般に嚢胞という名前がついている病

 気の場合、ほとんどのものが外科的に摘出しないとならないのに対し、萌出性嚢胞

 は短期間のうちに自然消滅します。治療の必要もなく、痛みが出ることもありま

 せん。萌出性嚢胞がなくなると間も無く歯が萌出してきます。

✳︎ 舌に白い苔のようなもの(舌苔)

 

🔹舌に白い苔のようなもの(舌苔)

  健康なときの舌の表面は、淡いピンク色をしています。よく見ると細かい凹凸が

 あってザラザラしていますが、それは舌の舌の表面に、舌乳頭と呼ばれる小さな突

 起が多数あるからです。味を感じるための味蕾と呼ばれる器官の大部分は舌乳頭に

 あります。また舌の奥のほうから手前にかけては、舌の表面がうっすらと白っぽく

 なっており、これを舌苔と言います。

f:id:tokyo-microscope:20110619124633j:plain

  舌苔は舌の表面にある糸状乳頭と呼ばれる組織に、食べ物のかすや剥がれた粘膜

 が付着し、そこに細菌が繁殖するなどしてできたものです。体調の変化、特に風邪

 や熱性疾患に罹患したような場合、舌苔が厚みを増して白いものが付着しているよ

 うに見えたり、舌苔の色が変わったりします。

  舌苔の付き方には個人差があり、抵抗力の有無や唾液の出方、1日のうちの時間

 によっても変化します。口内炎にともなって見られることもあります。なお、ミル

 クを飲んだあとの舌の色が白っぽく変わることがありますが、その場合は何もしな

 くても唾液などで徐々に目立たなくなります。

 

✳︎ 舌の潰瘍

 

 

🔹舌の潰瘍

  歯が生える前の時期を無歯期と言いますが、この頃は舌に潰瘍を形成することは

 めったにありません。赤ちゃんが生まれてからの約半年間は、吸せつ運動の際に乳

 首を上下の唇でとらえ、舌と顎をリズミカルに動かすことで乳汁を取り込み成長の

 源にしています。特に舌の前後、上下方向のダイナミックな動きが乳汁の取り込み

 には重要です。

f:id:tokyo-microscope:20141006122122j:plain

  ふつうは歯が生えていない時期に、前述のように先天性歯や新生児歯がある場合

 には、おっぱいを飲むときの舌の運動にともない、歯が頻繁に舌の裏側にぶつかり、

 それがくりかえされて舌に潰瘍ができることがあります。歯の先端がとがっていた

 り、薄く鋭利な場合には高い頻度で潰瘍が生じます。この潰瘍を「Riga-Fede(リ

 ガ・フェーデ)病」と呼びます。

  「Riga-Fede(リガ・フェーデ)病」になると、おっぱいを飲むときに舌に痛み

 を感じることから、乳汁摂取が著しく妨げられます。そのため、歯のとがった部分

 を丸める、あるいは歯に詰める材料を貼り付けて、歯の形を丸くするなどの治療を

 行う必要があります。

  赤ちゃんは唾液が多いことから、歯科材料を歯に貼り付ける治療は決して容易で

 はありませんが、接着技術の進歩で良好な結果が得られるようになりました。歯か

 ら舌への刺激がほとんどなくなると、ふつう潰瘍は速やか消失します。

東京マイクロスコープ顕微鏡歯科治療
イリタニオフィス
東京都墨田区江東橋4-26-9 錦糸町NKビル9階
予約専用回線 03-5638-7438地図はここをクリック