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第17回 首都圏滅菌管理研究会について ②

【特別講演】


1.「台湾大学病院における医療機器管理の方針」
       Policy of medical equipment management in Taiwan National University Hospital.
      Ming-Tsan Lin 先生(国立台湾大学病院 外科教授)

2.「台湾大学病院における手術器械・器材のマネジメント」
      Management of surgical instruments and medical devices- Sharing the experience of National            Taiwan University Hospital.
    Hui-Ling Lin 先生(国立台湾大学病院 看護部長)

3.「台湾大学病院手術部、材料管理部の運営」
      Sharing of the practical operation of the operating room and center supply department of   National Taiwan University Hospital.
     Fang Wang 先生(国立台湾大学病院 看護師長)

 

【教育講演1】

 「手術器械管理の”今” ~トレーサビリティって何?~」
     久保田 英雄 先生(東京医科歯科大学 医学部附属病院 材料部 副部長)

 

【教育講演2】

 「耳鼻科・歯科器材の中央処理」
     金澤 悦子 先生(東北大学病院 材料部)

【ディスカッション】

 

 

 

 第1部では、伊藤謝恩 ホールにて国立台湾大学病院 外科教授 Lin先生、看護部長 Lin先

生、看護師長Wang先生の特別講演、東 京医科歯科大学 久保田先生、東北大学 金澤先

生の教育講演がありました。
 金澤先生のご講演では、歯科機材についての消毒・滅菌・感染対策および安全対策に

ついて、大変貴重な時間を頂戴しました。


 私たちの滅菌業務について、ひとつひとつの作業はとても細かいため、注意しながら

行います。ですが、見落としや誤った知識などと常に隣り合わせです。患者様に安全で

安心な機材を提供できるよう、私たちが今できることとして、知識や作業の質を高め今

後の業務に努めてまいります。またこれらは、感染対策にもつながる大事な役割になり

ます。

 

 


 第2部は場所を移して上野恩賜公園水上音楽堂にて、「どんと来い中材!~日本中に正

しい再生処理を広め よう~」がおこなわれました。引き続いての 全員懇親会では、各研

究会からの出し物も充実しており、記憶に残る一夜になりました。なんとこちらの出し

物では、当院戸田さんも素敵な装いで美声を披露する一幕もございました✨


 また、研究会会長の深抦先生がこの度教授に就任されました。

 誠におめでとうございます。


 先生のさらなるご活躍を心よりお祈り申しあげます!

 

 

 

 

     「どんと来い中材!~日本中に正しい再生処理を広め よう~」

 

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 『第2部の一コマ』

 

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 『オペラ座の怪人』

 戸田さんの美声✨

第17回 首都圏滅菌管理研究会について ①

11月23日(土)

第17回首都圏滅菌管理研究会に参加させていただきました。

 

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「”令和”新時代の滅菌管理」をメインテーマとし、国立台湾大学病院 外科教授 Lin先生、看護部長 Lin先生、看護師長 Wang先生による英語での特別講演もございました。

 

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大変グローバルな機会をいただき、このような研究会に参加させていただきましたことを感謝いたします。

 

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あいにくの雨模様でしたが、休憩時間には、会場である東京大学の構内を少しお散歩させていただきました。

 

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↑あれ?笑

 

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哀愁。(↑誰でしょう?)

 

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銀杏も色づきを始め、落ち葉の絨毯の中散策いたしました。

 

昼食は、学食をいただきまして(画像撮り忘れました)、学生以外の方も多くお食事を

されていたように思いました。

 

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食後も、古き良き建造物を楽しみました😊

 

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午後も貴重なご講演を拝聴いたしました。

 

 

 

…公演内容については、また次回ご報告させていただきます。

 

 

 

 

 

 

👶乳臼歯の生えはじめ(生後1年から1年半頃まで)

🔹乳歯の生えはじめ

 1歳を過ぎて離乳も完了期に入ったころには、乳歯の前歯も生えそろい、奥歯が生え

はじめます。奥歯は溝のある臼状の歯なので臼歯と呼ばれますが、最初に生えてくるの

奥歯は第一乳臼歯といい、通常は乳犬歯をとばした位置に生えてきます。第一乳犬歯が

生えてくると、噛む面の溝の部分に食べカスや歯垢(プラーク)がたまりやすくなり、

歯ブラシを使った掃除が必要になってきます。

  また、口腔細菌の中でも虫歯の原因と考えられているミュータンス菌などは、乳臼

歯が生えてくると口の中に定着しやすくなると言われています。食べられる物の種類も

増え、菓子類を食べ始めたり、甘味飲料などを飲み始める子も多い時期です。1日1回は

きちんと歯を磨く習慣をつけましょう。

 

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🔹歯みがきタイム

 ただし、まだ長時間口を開けておとなしくみがかせてくれる年齢でもなく、自分でや

ろうとしても歯ブラシを口に入れて遊んでいる程度でしょう。この時期には、親や兄姉

がみがくところなどを見せながら、自分だけがやられるものではなく、みんながやるも

のだという雰囲気づくりをして、1日1回は歯みがきの時間を設定して日常生活の中での

習慣化をはかっていきます。

 また、歯の本数も少ないので、要領さえ覚えれば歯みがきも短時間ですみますし、寝

る前だと機嫌が悪くなりやすい子では、夕食後の余裕のとれる時間帯を歯みがきタイム

にすると良いでしょう。

 

 

👶乳前歯の生えはじめ 夜間の授乳

🔹夜間の授乳

 

  離乳は始まっても、離乳食だけではまだ十分な栄養を摂取できないため、母乳やミ

 ルクを補う必要が有りますが、夜間の授乳や授乳しながら寝かしつける習慣はそろそ

 ろやめたいものです。

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  眠っている間は唾液の分泌量が減少するため、上の前歯が生えた後も夜間の哺乳習

 慣が続いていると、唇と前歯の間や舌と前歯の間に母乳やミルクがたまったまま一晩

 中過ごすことになります。これが毎晩繰り返されると、徐々に歯の表面が脱灰されて

 虫歯ができやすくなります。夜間の授乳は10〜12ヶ月頃までに、そして母乳や哺乳瓶

 も離乳の完了頃を目安に卒業させてたいものです。

  また、食生活の基本的なリズムを形作っていくこの時期には、昼夜のリズムを安定

 させることが大切であり、そのためには親の生活パターンを見直す必要出てくること

 も有ります。

 

👶乳前歯の生えはじめ 歯みがきに慣れる大切な時期

🔹歯みがきに慣れる大切な時期

 

  寝る前だと機嫌が悪くなる’場合は、夕食後の機嫌の良さそうなときを見計らって、

 手早くみがいてあげます。きちんとみがくことにより歯磨きに慣れることのほうが大

 切な時期なので、ゴシゴシと強くみがくのは禁物です。特に、上の前歯の歯肉は敏感

 な部分なので、ここを歯ブラシで強くみがくのは禁物です。特に、上の歯の歯肉は敏

 感な部分なので、ここを強くみがかれると嫌がる子が多い様です。

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  このように乳前歯が生えてくる0歳代後半は歯磨きの導入の時期とも言えますが、

 口や歯の健康を守るためには、この時期の食習慣についても配慮が必要です。

 

👶乳前歯の生えはじめ 模倣の利用

 

🔹模倣の利用

 

  ただ、生後半年を過ぎますと、子供はいろいろな場面で親や兄姉のまねをしたがり

 ます。このような模倣を利用して、歯ブラシや歯をみがくことに興味を誘っていく方

 法も試みると良いでしょう。家族みんなでみがいている場面を見せたり、歯ブラシを

 一緒に持たせて口の中に入れてみたりと、まずみがく雰囲気に慣らして歯みがきが日

 常的なものであることを感じとらせたり、歯ブラシの感触に慣らしていきます。

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  上の前歯は、10ヶ月ころから生えてくることが多いものですが、ここはよだれ(唾

 液)の洗浄作用が達しにくい部位のため、一度歯についた汚れは自然には取れにくく

 なります。上の前歯が生えてきて、歯ブラシの感触にも慣れてきたら、そろそろ一日

 一回は歯みがきする習慣をつけたいものです。

 

👶乳前歯の生えはじめ(生後7ヶ月頃まで)

 

👶

 乳歯が生えはじめるのは、平均的には生後6〜8ヶ月頃で、下顎の前歯から生えてくる

子が多いようです。この時期にはよだれが多くなりますが、これは離乳も始まり、子供

が食事に意欲的になってくることや、歯の萌出をはじめとして口の中も変化し、またなんでも口に持ってきて確かめようとする時期なので、これらの刺激で唾液の分泌が促進

されますが、まだうまくたまった唾液を飲み込んで処理できないので、よだれとしてそ

とに出やすいわけです。下の歯についた乳や離乳食のカスはこのよだれによって洗い流

されてしまいます。

 

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🔹下の前歯萌出時期の手入れ

 このように、下の前歯だけの時期には、歯ブラシでみがかなければ取れない汚れがつ

きにくく、また生えてきたばかりの乳歯をゴシゴシ身がくと歯肉まで歯ブラシがあたっ

てしまい、子供が歯磨きを嫌がる原因を作りかねません。湯冷ましを飲ませたり、ガー

ゼで拭いてあげる程度で、この時期の手入れは十分でしょう。

 

✳︎歯の生える時期

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🔹歯の生える時期

  歯が生える時期が近づいたら、ときどき口の中を指でさわってあげると良いでしょ

 う。指先は乳首の形にも似ており、他から加えられる刺激としては、もっとも抵抗の

 少ないものと考えられます。指で歯茎にさわってみて、ふくらみがでてきていたら、

 生えるのも近いでしょう。指でさわられる感触に慣れていれば、歯磨きの第一段階で

 あるガーゼみがきなどもスムーズにできると思われます。

✳︎乳歯が生えるまで(出生から生後6ヶ月ころまで)

 

 歯のない時期、すなわち無歯期は、哺乳が主体の時期です。哺乳は出生時に乳児がす

でに身につけている反射によってなされる行為ですが、この時期の口の形は、上下の顎

の位置関係や口蓋(上あごの歯列の内側の部分)にくぼみがあることなど、母乳やミル

クを吸うのに適した形をしています。また歯のないことも、舌が乳首をとらえて乳を吸

うときに自由に動くのを邪魔しないという点で、哺乳に適しています。

 

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🔹歯のない時期

  歯のない時期の口には、母乳やミルクが長時間たまっていることもありませんし、

 授乳後の乳の残りは唾液とともに飲み込まれて自然にきれいになります。

  ときどき。舌苔といって舌の表面に白い苔状のものがつくことがありますが、これ

 は乳児期の一時的なものなら無理に取り除かなくて良いでしょう。熱が出たあとやお

 腹をこわしたあとに褐色の暑い舌苔が付いているときは、湿らせたガーゼなどで清拭

 してあげましょう。

  乳児は、感覚や運動を通じて人や物とかかわりながら発達していくものですが、特

 に口での感覚の受け入れは初期から発達します。胎児でも口への刺激に対する反応は

 最も早期に発達し、胎生8週頃から見られるという報告もありますが、乳児では、ま

 ず出生直後から乳首の感覚を受け入れて乳を吸うという反射行動が生じます。

  次に自分の手や指、衣類やタオルを口に持ってきて、なめたりしゃぶったりするよ

 うになり、物がつかめるようになると身のまわりのおもちゃに手をのばして口に持っ

 てきて、なめたりしゃぶったりして遊ぶようになります。

  このようなさまざまな口への感覚刺激は、口のまわりの過敏さをとったり、哺乳の

 反射を消退させることにもつながり、哺乳への準備としても、歯ブラシの導入を容易

 にするという面でも重要なものです。

 

✳︎乳児期の口の手入れ(管理)


✳︎乳児期の口の手入れ(管理)

 

 

 出生から1歳半頃までの乳児の全身的な発育はめざましいものです。同時に、食べる

こと(摂食)やしゃべること(言語)など口を使ってなされる機能も、その基礎となる

発達がこの時期に起こります。

 摂食の面では、母乳やミルクの乳汁だけで栄養を摂っていた哺乳期を経て、3食の固

形食で大部分の栄養を摂れるようになる幼児食期まで進みます。

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乳歯

 言語の面ではアーアー、ウーというはっきりした意味を持たない喃語の時期から、マ

マ、マンマというような単語ではあっても一応コミュニケーション手段としての言葉を

発するまでに発達します。

 このような機能の発達に対応して、口の中も乳歯が生えてきたり、あご(顎)や歯列

が大きくなり、口全体の容積も広がるというように変化します。

 この時期の前半は、まだ歯が生えていないため、歯磨きなどの積極的な口の手入れは

不要です。また、下の前歯だけの時期なら、唾液が常に歯の表面をきれいにしてくれま

す。しかし、1歳を過ぎて上の歯が生えそろい、奥歯が生えてくる頃になると、子供の

口の中に虫歯(う蝕)の原因菌が定着しやすくなり、歯についた汚れ(歯垢)も唾液で

は取り除きにくくなるため、歯磨きの必要性がでてきます。

 ところが、奥歯が生えたからと急に歯磨きを始めても、なかなかきちんと磨けるもの

ではなく、また歯磨きの習慣も一朝一夕で身につくものではありません。歯磨きなどの

口の手入れを上手に子供に身につけさせるためには、準備段階を含めてステップをふん

だアプローチが必要でしょう。

 1歳までに虫歯が出来る子は非常に少ないのですが、1歳を過ぎて上の前歯が揃ってく

ると、虫歯になる子が徐々に増えてきます。地域や年度によって差はみられますが、1

歳6ヶ月児検健診で虫歯の認められる子は2〜5%程度です。この時期の虫歯は上の前歯

に見られることが多く、歯磨きより食生活との関連が深いことが知られています。

 就寝時の種乳習慣の継続や甘味飲料、スポーツ飲料えお哺乳瓶で与えることなどが、

虫歯の原因となりやすいようです。この時期の口の健康を守るためは、より良い食習慣

と歯磨き習慣を、子供に身につけさせることが重要となります。そこで、口の発育時期

に合わせた習慣形成や手入れの方法について考えてみましょう。

 

🔹口蓋裂児の哺乳の工夫

 

 

🔹口蓋裂児の哺乳の工夫

  お母さんの胎内では、完全に母体に依存して育ってきた赤ちゃんも、出生の瞬間か

 ら赤ちゃん自身で生きて行くための活動を開始しなければなりません。哺乳という栄

 養摂取のための生理的活動もその一つで、出生直後から’反射運動として赤ちゃんに備

 わっています。

口蓋裂

口蓋裂

  口唇・口蓋裂という病気は、この栄養の取り込みを行うための口や口の中に異常が

 あるわけですから、生まれてすぐから、赤ちゃんがお乳をうまく飲めないという問題

 が生じることがしばしば起こります。

  口唇裂だけの赤ちゃんの場合は、口唇で乳首を上手に捕らえることが難しい場合が

 ありますが、お乳を吸う力や飲み込むことに関してはほとんど問題がないようです。

 しかし口蓋裂をともなう赤ちゃんでは、口の中の天井ともいえる口蓋の部分に裂があ

 るので、お乳を吸い出すために必要な口の中を陰圧にする力が弱く、乳首を口蓋の部

 分に押しあてて、舌で絞り出すことが上手に行えないため、授乳に関する問題が起こ

 ることになります。また鼻からお乳が漏れ出たり、溢乳や吐乳なども起こりやすくな

 ります。

 一般にこれらの問題に対しては、次のような指導や工夫がなされています。

  授乳は直接母親のおっぱいからすることが母子関係の面からも望ましいわけです

 が、実際はうまくお乳を吸えないことも多いため、搾乳して、飲みやすい哺乳瓶から

 与えるようにします。口蓋裂の赤ちゃんのために工夫された特殊な乳首の哺乳ビンも

 数種類市販されていますが、一般用の乳首の孔を広くしたり、孔の数を増やしたり、

 十字に切り込みをいれたりして吸いやすくして使用することもできます。また、乳首

 自体を何回か煮て柔らかくして使うことも良いでしょう。

  授乳の姿勢は赤ちゃんを立たせ気味にすることで、鼻漏れや溢乳、むせなどを起こ

 しにくくさせ、授乳中に空気をたくさん飲むことも多いので、排気(げっぷ)をこま

 めにさせてあげることも大切です。また、一回の哺乳時間は15〜20分程度に¥を目安

 として、1回分の哺乳量が少ない時には回数を増やしてあげるようにすると良いでし

 ょう。1回の哺乳時間が長くなり、赤ちゃんやお母さん自身が疲れてしまわないよう

 にしましょう。

  いずれにしても大切なことは、焦らずじっくりと、その赤ちゃんに合った方法を探

 し出したり、合うように工夫してあげることです。多くの赤ちゃんは、日が経つにつ

 れて、上手に哺乳できるようになりますが、どうしてもうまく授乳できない場合や、

 発育が順調でない場合には、医師などに相談してみてください。

 

🔹自立支援医療(育成医療)制度

✳︎自立支援医療(育成医療)制度について

 口唇・ 口蓋裂の治療には、児童福祉法に基づく医療制度である育成医療制度の適用

も受けることができます。

 この制度は18歳までのお子さんが健康保険を利用して機能改善が見込める治療を受け

たときの家族負担分に対して適用されますが、指定された育成医療機関で治療を受ける

ことが条件となります。

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自立支援

 この制度による給付を受けるためには、原則として治療前に医師の意見書や世帯調

書、世帯主の収入証明となる書類などを申請書に添えて、居住地の保健所や保健センタ

ーに提出し、審査を受けることが必要となります。地域や世帯主の所得の状況によって

は負担金が異なる場合もあります。また育成医療の期間が過ぎた18歳以上の患者さんで

は、状況に応じては更生医療制度が適用されていますが、特別な美容整形的な手術や歯

科治療の一部には保険が適用されないものもあり、詳細は担当の医師や医療ソーシャル

ワーカーなどに相談されたほうが良いでしょう。

 

✳︎親の会友の会などの活動について

 口唇裂・口蓋裂という障害をもって生まれたお子さん達のご両親や家族の方、あるい

は成長された患者さん自身が中心となって、各地域ごとに、また全国規模で口唇・口蓋

裂のお子さん達のより良い医療や生活を求めて、自主的に活発な活動をしている組織が

親の会や友の会などのグループです。

 おもな活動として、口唇・口蓋裂のお子さんの育児に関するさまざまな悩みや、療育

に関する問題などに対して会員が情報を交換しあったり、相談を受けたり、種々の企画

を通じて会員家族の交流の場ともなっています。また口唇・口蓋裂に関する各分野の専

門家の講演会や勉強会を開催し、最新の知識の収集などに努めています。

 さらに、各地域の会が連携し合い、より良い医療体制、社会的保障制度の改善や充実

を求めたり、この障害に対する一般社会での理解を促そうとする社会的な活動も精力的

に行われています。

🔹口唇裂・口蓋裂の治療費と医療福祉制度について

🔹治療費と医療福祉制度について

 

  口唇裂・口蓋裂の赤ちゃんは早期より手術や言語訓練、耳鼻科的治療、歯科的治療

 などにより医療機関への通院が必要となり、必然的に通院回数も増え、通院期間も長

 期に渡ることが多くなります。したがって、手術のための入院やそれぞれの治療の通

 院にかかる費用の負担が大きくなります。

厚生労働省

厚生労働省

  しかしわが国の場合、ほとんどの人々が保険制度によってなんらかの健康保険に加

 入しているため、保険治療を行っている通常の医療機関であればこの適用を受ける

 ことができ、乳幼児医療費助成制度やまた高額分に対しては高額療養費制度が設けら

 れています。

  一般には保険の適用されない歯科矯正治療なども、口唇・口蓋裂の治療に限っては

 認められています。

✳︎口唇裂・口蓋裂 歯や歯並びに関する問題

 

✳︎歯や歯並びに関する問題

 

 口唇裂・口蓋裂の赤ちゃんも歯の生える時期や準順序に大きな違いはありませんが、

裂の近くの歯が斜めや曲がって生えたりすることがあります。また歯の質に少し弱い部

分があったり、歯の数が少なかったり、反対に多い場合もあります。裂の範囲やタイプ

によっては、歯並びが裂の部分で分断されて歪んだ形になってしまい、噛み合わせも上

下が反対の形で噛み合う状態になることもあります。

歯並び

歯並び

 歯や歯並びなどの問題や、手術後の裂の付近の粘膜や筋肉などのつっぱりの状態など

によっては、食物の停滞や口の中を清潔に保とうとする自浄作用が低下し、清掃性(歯

みがき)の難しさも加わり、赤ちゃんの時期からむし歯(う蝕)が発生しやすい状況に

なります。食生活の面でも、つい家族の方もお子さんが好む甘味物や飲料を与えがちに

なったりする傾向があります。

 これらの不利な条件がそろうとむし歯が多発したり、重症化して痛みが出たり、歯を

失うことにもなり、その結果、歯並びや噛み合わせにさらに悪い影響が起こり、将来始

まる矯正治療も良い条件でできなくなってしまうこともあります。

 したがって、赤ちゃんのときから虫歯の予防を主としたケアがとても大切です。歯並

びや噛み合わせの問題は、将来生え変わる永久歯の歯並びを目標に矯正治療によって改

善され、歯が足りない部分は最終的に補綴治療で回復されます。最近のこれらの歯科分

野の治療の進歩はめざましく、より審美的、機能的な改善がなされています。

 以上、主な問題だけを取り上げましたが、口唇裂・口蓋裂の治療やケアは、各分野の

専門家が連携して協同で行う体制が望ましく、現在わが国でも医科や歯科の多くの分野

に加え、臨床心理士、医療ソーシャルワーカーなどの、保護者や患児を精神面や社会面

でサポートしていく専門家が一つのチームを作り、総合治療を目指すようになってきて

います。

 

✳︎口唇裂・口蓋裂 治療後の問題について

 

🔹言葉に関する問題

 

 

 人が言葉を話すためには、精神面での発達が順調であるとともに、口や口の中の器官

がうまく協調しあっって機能しなければなりません。話をするときには、口蓋の奥の軟

口蓋と呼ばれる柔らかい部分が、上に持ち上がり、鼻と喉の部分を閉鎖して息が鼻のほ

うへ抜けないようにしますが、口蓋裂があるとこの動きがうまくいかず、鼻咽腔閉鎖不

全の状態が起こり、発音の障害が生じることになります。 

イリタニオフィス

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 口蓋裂の手術は、鼻咽腔閉鎖機能を言葉の発達過程の早期に十分改善させることを大

きな目的の一つとしています。したがって手術後も、言葉が正常に発達しているかどう

かについて、言語聴覚士などの専門家に定期的なチェックをしてもらう必要があります。

 鼻咽腔閉鎖不全以外にも、上あごの形や歯並びなどによっても言葉に影響を及ぼして

いる場合もあり、必要があれば時期を見て言語訓練や指導がなされることもあります。

またお子さんに言語の発達の過程で、言葉を楽しく覚えてのびのびとお話ができる環境

を、日常生活のなかで整えてあげることも大切です、

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